AGA(男性型脱毛症)の治療を考えたときに、多くの方が最初に迷うのが『薬から始めるべきか?』、『いきなり自毛植毛してもいいのか?』という点です。
ネット上にはさまざまな情報があふれていますが、判断を誤ると、費用や効果の面で後悔することになりかねません。
そこで、この記事では、『まずは薬治療から始めるべき理由』、そして、薬の限界を踏まえたうえで『自毛植毛を検討すべきタイミング』までをわかりやすく解説します。
『自分には薬と植毛のどちらが合うのか?』と悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

おれは、もう一気に自毛植毛した方が早いんじゃないかって思っているんだ!



焦りは禁物だぞ!AGA治療は『順番』を間違えると損してしまうぞ!
- まずは、薬で治療を始めるのが基本!
- そのうえで、『薬が効かない人』、『副作用で続けられない人』、『薬の効果だけでは満足できない人』は自毛植毛を追加で検討すべき!
AGA治療はまず薬から始めよう


AGA治療の第一歩は『薬』です。
AGAの原因は、悪玉の男性ホルモンの影響による毛根の弱体化です。
薄毛の進行を止めたり、新しく髪を生やしたりするには、薬によるアプローチが基本になります。
ここでよく使われるのが『フィナステリド/デュタステリド』と『ミノキシジル』という2種類の薬です。
前者は薄毛の進行を抑える薬、後者は発毛を促す薬、と役割が異なります。



薬って2種類あるんだな!とりあえずどっちか飲めばいいって感じか!?



そうではない!それぞれ役割が違うから、医師に相談して自分の状態に合う薬を組み合わせるのが基本だ!
フィナステリド/デュタステリドで進行を止める
この2つの薬は、AGAの原因物質である悪玉男性ホルモン『DHT(ジヒドロテストステロン)』の生成を抑える働きがあります。
DHTが減ることで毛根へのダメージを抑え、薄毛の進行を止められるのです。
毎日の服用で効果が出るので、根気よく続けることが大切です。



つまりストッパーみたいな役割ってことか!



そのとおりだ!生やすというより、今ある髪を守る薬だと思うとわかりやすいだろう!巷では『守りの薬』と言われることもある!
ミノキシジルで髪を生やす
一方、ミノキシジルは血流を改善し、毛根を活性化させて発毛を促します。
市販の外用薬(塗り薬)と、医師の処方で使える内服薬があります。
最初に紹介したフィナステリドとデュタステリドが『守りの薬』と呼ばれるのに対し、ミノキシジルは『攻めの薬』と呼ばれます。



おぉ!これが“生える薬”ってやつだな!



ミノキシジル単体でも薄毛は改善するが、普通は『守りの薬』と併用するんだ!なぜなら、ミノキシジルだけではAGAの根本原因を抑制できないからだ!
薬治療のメリットとデメリット
薬治療にはメリットも多いですが、注意点もあります。
まずはメリットから見てみましょう。
メリット


自宅で気軽に始められる
今では、多くのAGAクリニックで扱う『オンライン診療』を利用すれば、クリニック通う必要がなく、自宅で診察から薬の受け取りまで完結します。
忙しい人や人目を気にする人にとって始めやすい治療です。



通院ナシで始められるのは本当に助かるな!



今やスマホ1台あればAGA治療できる時代なんだ!


周りに気づかれにくい
同じく『オンライン診療』ならAGAクリニックに出入りする姿を人に見られる心配がありません。
また、送られてくる薬には、『AGA治療』とわからないように、送り主や内容物欄が配慮されているので、家族にバレるリスクもほとんどありません。



薬の箱に“ハゲ治療薬”なんて書かれてたら地獄だよな…。



安心しろ!中身も外見もそういうのがバレないように配慮されてるんだ!


月々3,000~10,000円ほどで続けられる
高額なイメージのあるAGA治療ですが、きちんと安価なAGAクリニック選びができれば、このくらいの費用感でスタートできます。
飲み会を1~2回我慢すれば、問題なくカバーできる金額で続けられます。



なにっ!?意外と安いな!もっと何万もかかると思ってたぞ!おれのお小遣いでも始められそうだ!



数年前と比べて薬の価格が安くなってきている!自毛植毛と比べれば、断然リーズナブルだ!
デメリット


M字ハゲには効きにくい
個人差はありますが、M字や生え際は頭頂部などと比較して血流が少なく、ミノキシジルのような血流改善の薬も、その分、効果が届きにくくなります。
(効果を感じにくい人が多いだけであって、まったく効果がないわけではありません。)
また、血流が少ない分、毛根がすでに『ミニチュア化』していたり、完全に失われていることもあります。
毛根が残っていれば薬で回復できますが、毛根そのものがなくなってしまった部分には効きません。



えっ、じゃあ俺のM字は…もう手遅れなのか!?



残ってる毛根があればまだ希望はある!ただ、完全に無くなった部分は薬じゃ難しいんだ!自毛植毛を選ばざるを得ない!
薬をやめるとハゲに逆戻りする
薬は飲んでいる間だけ効果を発揮します。
服用をやめれば再びAGAが進行し、元の状態に戻ってしまうのです。
つまり、AGA治療は『一生付き合う可能性がある治療』だと理解しておく必要があります。



なんだと…、薬を一生飲み続けなくてはいけないのか…。



そう考えると重いが、歯磨きみたいに“習慣”にすれば続けられるぞ!ちなみに、おれは毎朝、起床後に飲むと決めてるぞ!
自毛植毛という選択肢


薬治療だけでは効果が不十分な場合に検討されるのが『自毛植毛』です。
自分の後頭部や側頭部の毛を毛根ごと移植するため、人工毛と違って拒絶反応のリスクがほとんどなく、安全性の高い治療法とされています。
最近では、芸能人や著名人が自毛植毛を公表するケースも増えており、一般的な治療法になりつつあります。
自毛植毛の仕組み
AGAの影響を受けにくい後頭部や側頭部から毛根を採取し、それを生え際や頭頂部など薄毛が気になる部分に移植する方法です。
小さな穴を開けて毛根を植え込むので、毛根がなくなってしまった部分にも対応できるのが特徴です。



自分の毛を引っ越しさせるって感じだな!



そのとおりだ!引っ越し先でもちゃんと根付いて育つから安心なんだ!
薬治療と比べたメリット
毛根のない場所にも生やせる
薬ではどうにもできない『毛根が完全に失われた部分』にも、自毛植毛なら対応可能です。
毛根が死滅してしまった部分だけでなく、ベジータのように、生まれつきM字になっている人にも有効です。



ゼロから毛が生えるとは…なんか魔法みたいだな!



自毛植毛はれっきとした医療技術だぞ!
AGAの影響を受けにくい毛を移せる
自毛植毛は、後頭部や側頭部といったAGAの影響を受けにくい毛を使います。
移植した毛はその性質をそのまま引き継ぐので、半永久的に生え続けてくれるのが大きな強みです。
つまり、『一度定着すればずっと残る髪』を手に入れられるんです。



半永久的に残るとは…なんて素晴らしいんだ!



だが、移植していない髪はAGAの影響で徐々に薄くなってしまう!だから、結局、薬は飲まなければならないんだ!
デメリット


費用が高い
自毛植毛の費用は植毛クリニックごとに異なりますが、基本施術料が約20万円、ドナー1株あたりの移植費用が約1,000円かかります。
仮に、浅めのM字ハゲをなくすために必要な株数500株を移植すると仮定すると、20万円+1,000円×500株=70万円の費用がかかります。
浅めのM字ハゲで70万円なので、生やしたいエリアが広ければ広いほど、数百万円という高額な費用がかかってしまうのです。



財布がハゲそうだな…。



長期的な投資と考えるかどうかだな!
即効性がない
ほとんどの移植毛は、移植後1~3ヵ月で一度抜け落ち、その後再び発毛し伸びる、というプロセスをたどります。
そのため、移植毛が伸び、周囲の髪と長さが揃い、完成形となるまでに1年近い月日がかかります。
すぐにフサフサになれるというワケではないのです。



1年か…待てるかなぁ…。



焦っても髪はすぐ育たない!自然に伸びるのを待つしかないのだ!
医師・看護師次第で仕上がりが決まる
自毛植毛は高度な技術を必要とする外科手術です。
毛根を傷つけないように丁寧に採取し、生やしたい場所に穴をあけ、1株ずつ丁寧に植えていきます。
そのため、医師や看護師の技量によって、自然さや密度に差が出ることがあります。



失敗したらどうしようって思ってしまうな…。



だからこそ、自毛植毛ではクリニック選びが超大事なんだ!
施術回数や本数に制限がある
ドナーとなる後頭部や側頭部の毛髪にも限りがあります。
広範囲に移植したいからと言って、後頭部・側頭部からありったけの毛髪を採取してしまえば、逆に、後頭部・側頭部がスカスカの薄毛状態になってしまいます。



自毛植毛も万能ではないのだな!



そうだ!薄毛が広範囲に広がる前に決断するのがおすすめだ!
痛みや傷跡が残る場合がある
局所麻酔をして行うため手術中の痛みはほとんどありませんが、術後には腫れや赤み、かゆみが出ることがあります。
また、メスで後頭部を帯状に切り取りドナーを採取する施術法(FUT法)を選択する場合、後頭部に線状の傷が残ることもあります。
刈り上げなどの短髪の方は後頭部の傷が見えてしまう場合もあるので、施術法や髪型などについて、医師と十分なすり合わせが必要です。



注射も怖いのに、手術とかガクブルだぜ…。



そこは事前にちゃんと説明を受けて納得してからだな!


薬と植毛はどちらを選ぶべき?


「薬と植毛、どっちがいいの?」と迷う人は多いですが、基本的な流れはシンプルです。
まずは薬で治療を始めて、それで十分な結果が得られないときに、自毛植毛を検討するのが王道です。
まず薬で治療を始めるべき
AGAは進行性の病気で、放置すると確実に薄毛が広がっていきます。
そのため、まずは薬で進行を止めることが大切です。
フィナステリドやデュタステリドで原因物質であるDHTの影響を抑えつつ、ミノキシジルで発毛を促すことで、多くの人は「これだけで十分」と感じられる効果を得られます。
きちんとAGAクリニック選びができれば、薬の費用は1ヵ月あたり3,000円~10,000円前後で済むので、自毛植毛よりも確実にお手頃です。



とりあえず、最初は薬で様子をみるのがいいんだな!



そうだ!薬だけで十分薄毛が改善する人も多い!だからこそ、まずは薬から始めて効果をチェックするんだ!
薬が効かない/副作用がある人は自毛植毛を検討
ただし、すべての人に薬が完璧に効くわけではありません。
体質的に効果が薄い人もいれば、副作用のリスクから服用を続けられない人もいます。
そうしたケースでは、自毛植毛という選択肢が現実的になります。
自毛植毛は毛根ごと移植するため、薬では対処できない『すでに毛根が失われた部分』に直接アプローチできます。



薬がダメでも完全に諦めなくていいんだな!



そうだ!ただし自毛植毛をしてもAGAの進行は止まらない!だから、多くの場合は薬とセットで考えるのが前提だ!
満足できない場合にも自毛植毛は有効
薬で一定の効果はあっても『もっとボリュームが欲しい』、『生え際を整えたい』と感じる人も少なくありません。
そうした人にとっても、自毛植毛は有効な方法です。
特に、毛根のない部分は薬ではどうしようもないため、デザイン性を求める場合には植毛が役立ちます。
ただし、ドナーとなる後頭部や側頭部の毛には限りがあるため、広範囲に移植できるかどうかは医師の診断が欠かせません。
Q & A
- 薬はいつまで飲み続けるの?
-
AGAは進行性のため、基本的に治療は継続が必要です。やめると再び薄毛が進行する可能性が高いです。
- 薬には副作用がある?
-
あります。
フィナステリド/デュタステリドには、性欲減退や肝機能への影響が僅かに報告されています。
ミノキシジル(内服)には、多毛症や動悸などの報告があります。
ミノキシジル(外用)には、頭皮のかゆみ・赤みなどが報告されています。
必ず医師の診察を受けてから服用しましょう。
- 薬だけで満足できる人もいる?
-
多いです。
特に、薄毛初期〜中期の段階であれば、薬だけで十分な発毛効果を感じられる人もいます。
- 薬と自毛植毛、どっちが効果あるの?
-
状況によります。
薬は薄毛の進行を抑える+発毛を促すのに効果的ですが、毛根が完全に失われた部分には効きません。その場合は、自毛植毛が有効です。
- 薬と自毛植毛を併用してもいいの?
-
はい、むしろ推奨されます。
植毛した毛はAGAの影響を受けませんが、植毛していない周囲の毛はAGAの影響を受けるため、薬で守る必要があります。
- 自毛植毛すると本当に一生生えるの?
-
移植した毛はAGAの影響を受けにくいため、基本的に半永久的に生え続けます。ただし、ドナー以外の毛はAGAの影響を受けるので、薬を飲み、守らなければいけません。
- 自毛植毛は痛い?
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局所麻酔を使うため、施術中の痛みはほとんどありません。ただし、術後に腫れや違和感が出ることはあります。
- 自毛植毛後、すぐに髪が生えるの?
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いいえ。移植毛は一度抜け落ち、その後に新しく生えてきます。しっかり生えそろうまでには1年近くかかります。
- 自毛植毛は誰でもできる?
-
ドナーとなる後頭部や側頭部に十分な毛がある人が対象です。薬と違い、女性でも植毛可能です。
まとめ
AGA治療は『薬か植毛か』という二択ではなく、『まずは薬で治療を始めることが基本』です。
そのうえで、薬が効かない人・副作用で続けられない人・薬の効果だけでは満足できない人が、自毛植毛を追加で検討する、という流れが最も合理的です。



なるほど!最初は薬でやってみて、物足りなかったら自毛植毛って流れが自然なんだな!



そうだ!無理にどっちか一つって考える必要はない!自分に合った組み合わせを見つけるのが大事なのさ!


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